雨漏りの応急処置
雨漏りが起きてしまった場合、まず最初に部屋の中が濡れないように、バケツやたらいなどを置いて床や家具などを守るようにします。バケツやたらいの下にタオルや新聞紙を敷いておくと、水が溜まった後の水しぶきを防いでくれます。屋根裏がチェックできるようなら、屋根裏にバケツを置くのも効果的です。
応急処置に使用できるもの
雨漏りの応急処置に使用できるものには、ブルーシートや防水テープやコーキング剤があります。
ただし、あくまでも応急処置のためのものですので、被害が広がる前に専門の業者に依頼することをお薦めします。
ブルーシート
工事現場はもちろん、お花見などのレジャーで使われるブルーシートで、雨漏りが起きている箇所を覆います。
ブルーシートを広げたら、土嚢で重しをして、屋根とブルーシートの隙間をテープを貼って塞いでいきます。ブルーシートは4畳程度の大きさのものが使い勝手が良いようです。
防水テープ
雨漏りをしている箇所がハッキリとわかっている場合には、防水テープを貼ることで応急処置とします。テープを貼る前には、粘着力を高めるためにも、貼る箇所の周囲を清掃してゴミを取り除きます。
特に砂などの上からテープを貼った場合、剥がれやすくなると同時に隙間ができてしまうことから雨漏りが継続してしまうため、せっかくの応急処置が無駄になってしまいます。
それからテープを貼る時は、下から上に貼るようにしてください。雨水は上から下に流れていくためです。
コーキング材
雨漏りの箇所が明確な場合には、コーキング剤を使用して隙間を埋めていくやり方もあります。最初にコーキング材を注入したい箇所の周りにマスキングテープを貼ることで、外にはみ出ないようにします。
応急処置は「落下」に注意
自身で行う応急処置で注意したいポイントとして、屋根や屋上からの「落下」があります。
高層階の建物であれば、ある程度心の準備があるため、比較的慎重に作業していきますが、1階建てや2階建ての建物の場合、それほど高さがないことから、ついつい油断してしまい、事故につながりやすいようです。
実際、工事現場などで、脚立などの落下事故が最も多いのは、高さ2メートル以下の状況と言われています。作業時は安全を確認しながら、ひとつひとつ的確に行うようにしましょう。